中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

がんの代替医療について

 抗がん剤の触れたついでに、がんの代替医療について書いておきたい。
 近藤誠医師が抗がん剤は効かないと書き、いや・・効いているよとほかの
医師が書く。私に言わせればどちらも正しいのだ。
 だが、「基本的には、抗がん剤でがんは治らない」というのならもっと正しい。
 ところが、こういう論議が起こってからがん患者の迷いが増えたと、前に書いた。
 このような論争に火がついてから、「ではほかの医療を」という訳で「代替医療
を考える人たちが増えてきているのが問題だ。文字通りの代替医療なのだ。
 近藤先生も長尾先生もそこのところが分っていないのではないかと
思っている。
 お二人の論争は、がん患者を代替医療へ導いている「代替医療のお先棒を
担いでいる」形になっていることに多分どちらも気付いていないだろう。
 ハッキリ言いすぎかもしれないが、代替医療は、「もう打つ手はありません」
と言われたがん患者が、藁をもすがる気持ちで飛びつくものなのだ。
 ところが、抗がん剤うんぬん論争の中で、打つ手がある、ないに関わらず
代替医療を選ぶ人が増えている現実が心配である。
 代替医療にもいろいろあるので十把一からげではいえないが、私は
代替医療の多くは詐欺的なものだと思っている。保険もきかないし、高額
だし、私はいっさい振り向きもしないが、正しいがん知識を持っていない
人たちには飛びつきやすいものらしい。
どうか、詐欺に引っかからないようにしていただきたい。