近藤誠先生の数ある著書は、次から次へと物議を醸しだす。
がん放置療法の話に至っては、批判の的にもなっている。
もちろん批判しているのは、医師などの医療界の人々が圧倒的に
多いようにおもえる。
患者の側から大きな批判の声が上がらないのはどうしてなのだろうか。
近藤先生は「医療不信を煽っている」と医療界の人たちは考えている
ようだ。近藤理論はがん医療に混乱をもたらすばかりで、救いはないと
多くの医療者は考えているように思える。
もちろん、がんと闘わないとか、抗がん剤は止めろとか、がんは放置
する方が良いなどという「うわべの言葉」だけを取り上げれば、問題発言
では済まない。世界の医療界を敵に回すとんでもない「言葉のかけら」ばかり
が、世の中を駆け巡っている。
本当に近藤理論が間違っているのか？
近藤先生は、本当にがん患者を放置しているのか？
それが本当なら、放置された患者たちがどうして声を上げないのか？
（続く）
