疑問を投げかけた。
わたしは、日本人には、もっともっと「がん教育」が必要だと説いて
いる立場にあるだけに、TVでがんに関する番組が増えることには
賛成だ。
だが、すい臓がんの早期発見を「ためしてガッテン」のような番組で
取り上げるのはいかがなものかと思っている。
もっと、がんと言う病を基本的に、そして系統的に学べる番組を作って
ほしい。面白おかしく取り上げるような問題ではない。
こんな話を聞いた。息子の嫁はがん家系だ。私の癌は、その息子嫁から
うつったのではないだろうか…と本気で思っている人がいる・・・と。
あまりにも幼稚で、馬鹿で取り上げるのも嫌なのだが、そういう人が
結構多いという現実もある。
がん知識から逃げている。知ろうとしない人たちがいる。
男性の場合は、3人に2人ががんになっているという時代にである。
「がん教育」を、ある中学校に呼びかけたことがある。校長、教頭と
話をしたが、がんについてあまりにも無知であり、そして「がん」という
ものを毛嫌いしているようであった。
もっと真剣に、がんを学ぼうではないか。
面白おかしくではなく、またたまたま治ったという奇跡的なものではなく、
本当はどうなのよ・・・ということを、多くの人たちに知らせるのがNHKと
しても役割ではないだろうか。