すい臓がんは、5年生存率が5%と、がんの中でも最も厳しい
と言われている。
そして、すい臓がんは早期発見が難しいこともよく知られている。
ためしてガッテンでは、すい臓がんの早期発見について編集されて
いた。
この番組を観て、視聴者はどう考えるのだろうかと思いながら観て
いた。
思い当たるふしがないのに、体内のブドウ糖が増えている人は
要注意という。糖尿病治療中の患者は、血糖検査を行うので
チェックする機会が増えそうだ。
問題は、すい臓がんの早期発見が、そのまま生存率向上につながるか
どうかということである。
5年生存率で長いのは、前立腺がんの約93%だろう。
それなのに、7%に入る人を何人も知っている。
それも早期発見だったのに。がんと言う病気の難しさをいやと言うほど
知らされていると、生存率などと言う言葉さえいかがわしく思う。
昨日も、仲間の一人が亡くなったと連絡が入った。
がんとは、そう単純な病気ではない。
日本がん楽会(らっかい)会長 中原 武志