先日、ある方から「中原さんの文章は、どこで鍛えられたのですか。いつもすごい
文章力なので驚いています」と、言われて驚いた。
文章力を磨いた覚えも、磨かれた覚えもないが、20年以上もJAニュース新聞に
連載させていただいているうちに力がついたのかもしれない。
質問してくださった方には「神学校で説教学を学んでいましたが、ある日の
授業の中で、教授が「真理を説明するには、易しく説明するよりも、難しい言葉の
方がつたわりやすい。しかし、優しい言葉で真理を曲げずに話すことができれば、
もっとすごい」と教えられてから、それを60年心がけてきた結果かもしれません」
とお答えした。
文章を褒めていただいたので、ちょっと気になって調べるうちに「文体診断」を
するサイトがあることを知った。
①文章の読みやすさ
②文章の硬さ
③文章の表現力
④文章の個性
以上の4項目が、評価とコメントの中でA、B、C、D、Eに記載され、
似たような文体の作家が師匠としてあげられる仕組みになっている。
「老人と昆虫」は、BDAAだった。作家は佐高信さん。
「環境と文明の世界史」は、CDAAで、宮澤賢治さん。
「歯科医選び・・」は、CEAAで、有島武郎さん。
「クリームパンとアンパン」は、CCAAで、浅田次郎さん。
「まれは面白く思えない」は、ACAAだった。
このサイトは、小説を書く上での参考になるらしいが、エッセイなどの場合には、
どこまで参考になるのかわからない。
文章のお手本と言われる「城崎にて」を入力しても①と②がAになることはないのだそうだ。
読みやすさと、硬さには相反する文章だからでもある。
本文の場合のチェックでは、ACAAだった。
これも私の場合は、遊びのひとつ、息抜きの一つになっている。