電話を取る。受話器から懐かしい声が聞こえてくる。
一言、こんばんはと言うだけで、久しぶりでも誰かがわかる。
「どこから? えっ パースからなの?」 と私が尋ねる。
豪州・パースから我々夫婦の友人であるY子さんからだった。
JAニュース新聞連載の「人生いろいろあって」の中で、彼女のことを
最も心許せる人として書いたことがある。
6月3日に神戸へ行くから会える? と言う電話だった。
私は今年70歳になるので息子が日本旅行をプレゼントして
くれたのよ、という。
その日は彼女のために一日をたっぷりと使いたいとおもう。