戦中と戦後を生きて今戦前 (東京・麻子さん)
5月11日の毎日新聞の中畑流万能川柳に掲載された作品に
面白いのがあったので紹介しておきたくなった。
わたしは川柳大好きなのだが、自分では巧いのが作れない。
5・7・5のわずか17文字でこれほどまでに表現できるのかと
驚いてしまう作品が多い。
範囲を拡大しつつある。
戦争は、どちらか一方の国の意志で発生するものではなく、
お互いに行き違いが生じる中で起こってしまう。
もちろん、そのようにどちらかが誘導する場合があることは、過去の
戦争史にあるとおりである。
最近のアジアの情勢は、近未来に戦争がありうることを思わせる
だけに、この川柳の最後の5文字の「今戦前」が強烈に印象に残る。
今日付の作品の「大国の狭い心と広い土地」(たけとんぼ・武蔵野)
政権維持にはアメリカ一辺倒が有利なのは、過去の長期政権を見れば
明らかなことなのだが、アジアとも喧嘩をしないで仲良くできないものか。
50年先、100年先の日本のためを考えての政治であってほしい。