中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

「ワールドカップサッカーに見る貧富」

ちょうど8年前に書いた記事です。
8年間でどれほど貧富の差が縮まったのか興味がありますね。
各自で調べていただけますか。
 
JA・NEWS新聞 2006年6月号掲載
「ワールドカップサッカーに見る貧富」
 
 あと僅かで、ワールドカップサッカーが始まります。予選から盛り上がるサッカーのワールドカップは、オリンピックより観客動員数がはるかに多く、世界一の観客動員数を誇るスポーツです。もちろん世界中のテレビ中継もオリンピックを凌ぎます。
この原稿を読んで下さる頃は大会目前と言う時期になりますが、ワールドカップをいろんな角度から眺めて観戦するのも一興かと思います。
今回は、出場国の所得を参考に考えたいと思います。出場各国の国民一人あたりの所得を一覧表にしましたので目を通してください。あまりの違いに驚かれたのではないでしょうか。
最高額のスイスの4万8千ドルを超える所得から、最低所得のガーナ-トーゴーの380ドルを見ると、なんとも不思議な気持ちになってきます。生まれた国でこんなにも違うものだと自国に感謝するのがいいのでしょうか。それとも、こんなに貧しい国なのに、厳しいワールドカップへの出場権を勝ち取った国々に拍手を送ればいいのでしょうか、考え込んでしまいます。あの予選の熾烈さを思い出すと、試合のための旅費を作り出すのさえ大変だっただろうと思うからです。そう言えば、前回の大会前の予選でカメルーンの選手が対戦国への旅費が工面できず、やっとの事で軍の飛行機に詰め込む形で乗せてもらって移動したという報道番組を見たことがありました。裕福な国では考えられない労苦を乗り越えて出場権を獲得したに違いありません。
これらの数字の裏側には、様々なドラマが隠されていることでしょう。そんなことを考えながら、これらの数字を参考にワールドカップを観戦し、より味わい深いサッカー観戦を楽しんでください。
 心の底で、ガーナーやトーゴーが優勝すれば良いなと考えている自分がいます。がんばれよ!!と応援している私がいます。皆さんも応援してやっていただけませんか。
 
 スイス =   4万8230ドル
アメリカ=   4万1400ドル
日本  =   3万7180ドル
スエーデン= 3万5770ドル
イギリス=   3万3940ドル
オランダ=   3万1700ドル
フランス=   3万90ドル
ドイツ =    3万120ドル 
イタリア=    2万6120ドル
スペイン=    2万1210ドル
ポルトガル=  1万4350ドル
韓国=      1万3980ドル
サウジアラビア=1万430ドル
      
チェコ=       9150ドル 
トリニダード・トバコ=8580ドル   
クロアチア=     6590ドル
メキシコ=      6770ドル
コスタリカ=     4670ドル
アルゼンチン=   3720ドル
ブラジル=      3090ドル
チュニジア=     2630ドル
セルビア・モンテネグロ=2620ドル
イラン=       2300ドル
エクアドル=    2180ドル   
ウクライナ=    1260ドル
パラグアイ=    1170ドル
アンゴラ=     1030ドル   
コートジポアール= 770ドル
ガーナ=       380ドル 
トーゴ=       380ドル