中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

大相撲・モンゴル勢が3人横綱に

 大相撲が面白くなくなってかなりたつ。
以前はどれほどの相撲フアンだったかと言えば、豪州・パースに
住んでいた当時、大相撲を観たいばかりにとても高価な直径3メートル
もあるパラポラアンテナを設置し、高い視聴料を支払っていたものだ。
貴乃花全盛期のころだった。
子供のころ(5歳だったと思う)に、大阪巡業(当時は大阪場所はなかった)で
双葉山をみたことがある。あの60連勝記録をもつ双葉山をみたことのある人は、
今では少なくなっている。以来今日まで、大フアンとして生きてきた。
TVが観られるようになってからは、歴代の横綱の大勝負もすべて観てきた。
 2005年に帰国してからというと、モンゴル勢ばかりが目立って、日本人力士の
弱いことこのうえない。
 その上、朝青龍などは相撲界の礼儀さえ無視する感じでつまらなくなっていった
ものだ。
 今の横綱白鵬」は、強いだけでなく品が備わっていて、相撲界の歴史を感じさせる
ものを持っていて感じが良い。
 今日、鶴竜が優勝したので横綱昇進は間違いないだろう。体が白鵬のように大きい
わけではないのに、努力と精進で横綱を掴み取ったことは素晴らしい。
来場所からは、モンゴル勢が3人も横綱を独占するという、大相撲の歴史始まって
初めての番付表が出来上がることとなった。
モンゴルの人たちの努力、精進があっての結果だろうが、それでも面白くないのは、
日本人力士の不甲斐なさゆえんである。
2場所前の稀世の海に至っては、横綱がかかった場所で負け越し、カド番になると
いう不甲斐なさだ。
 たぶん、今後長らく日本人力士から横綱が出ることはないかもしれない。
期待できるのは遠藤だけだが、どこまで精進、努力ができるか期待半分ぐらいに
しておこう。
少し名が知れるとフアンが力士を駄目にしてしまう。阪神タイガースの場合と似ている。
大相撲の大フアンといえば「タニマチ」という。大阪の谷町筋の金持ちが大相撲を
支えてきた歴史があるから、そう言われるようになった。
これからも時々はTV観戦するだろうが、その時間を何よりも優先してきたようなことは
なくなるかもしれない。
 大相撲協会は、ハワイから力士を連れてきたころから、大きく舵取りを間違えたのでは
ないだろうか。大相撲協会に人材が少なく、しっかりした理念がないままに、部屋の
経済的な事情から、何が何でも強い力士を抱えて儲けたいという親方たちの思惑が
現在のよう姿に変えてしまったように思う。
年寄り株を効果で売買することが許されてきたことが、大相撲会を駄目にしてしまった
と言えるだろう。
協会が、外部から人材を加えて新しく生まれ変わりつつあるが、まだまだ十分な改革に
至っていないと思っている。
もっと根本的な改革をしないと、八百長試合は今後も有り得ることだろう。
プロレスリングのような、演出有りきの相撲などは観たくない。
 好きな力士がいる。幕内から十両に陥落したが、今場所14勝1敗で
十両優勝した豊真将関である。彼は、負けた時でも、土俵と戦った相手
力士にきっちりと礼をしてから引き揚げる。
負けた力士が相手に深く礼をすることは大相撲の素晴らしいところだったが、
いつの間にか、ふてぶてしく、形だけ頭を下げる力士が多くなってしまった。
豊真将のようにみんながやれば、大相撲人気もすたれないかもしれない。