株価下落は続く。素人は手を出すな

　ここのところ株価の下落が止まらない。

　前から何度も言っているようにアベノミクスの成功で株価が上がっていた

　わけではないからだ。たまたま安倍首相に変わったころから世界の時流が

　アベノミクスの流れと合流したかのようになっただけだったのだ。

　アメリカの金融緩和引締めによって、海外にあふれていた資金が逆流

　し始め、インド、ブラジルに代表される経済新興国へと流れていたアメリカドルの

　逆流で新興国通貨の価値が下がり始めた。

　その影響を受けて、日本円が買われて円高になっているのも嫌気の原因。

　振れれば利益の減ってくるということだ。

　連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）の前議長パーナキン氏が始めた長期の金融緩和

　がイエレン現議長に引き継がれる際に金融緩和が抑えられることになった。

　いったん決められた政策は、世界株安がしばらく続いても改められることは

　ないだろう。

　なんども書くように、有り余った金を株に投資することには異存はない。しかし、

　世界のヘッジフアンドのような巨大資本家が有り余った金を自由に操って

　金が金を稼ぐ仕組みの中で儲けを出しているのに乗っかって儲けようと、コバンザメの

　ような魂胆で我も我もと株に飛びつくのは危険極まりない。

　日本経済が、順調に伸びていた経済成長期なら、株は買いであったが、今の株は

　投機的要素で動いているだけに素人が手出しするような甘いものではない。

　巨大資本の実力を深く知れば、そんなのに振り回される愚かさがわかるとおもう。