中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

バレエダンス・日本人の快挙とバレエの面白さを

 スイスのローザンヌで毎年バレエダンスの登竜門ともいうべきコンクールが開催される。
先日開催された第42回国際コンクールで、日本の若者が1位、2位を独占し、入賞者6名の
うち3名が日本人となったことは、快挙である。
 二山治雄さん(17)が優勝した。2位に横浜市の高校1年、前田紗江さん(15)、
6位にもモナコ在住の加藤三希央さん(18)=東京都出身=がそれぞれ入賞した。
 1位になったのは二山治雄さん(17歳)の男性だ。日本人男性が1位に選ばれたのは、
元、英国ロイヤルバレー団のプリンシパルを務め、現在は「Kバレエ団」を主宰している
熊川哲也さん以来のことである。
 6位になった加藤さんも男性で、男性バレエダンサー不足と言われた日本のバレエ界
にとっても朗報である。
 これまでの歴史では、1位になったのは第17回の熊川さん、第40回の菅井円加さんと
今回の二山さんの三人である。優勝ではないが、過去の入賞者の中からは、ロイヤル
バレエ団でプリンシパルを務めた吉田都さんが特に有名だ。
 バレエは音楽に乗って踊る。セリフはないから事前にストーリーを知っていないと
面白くないかもしれないが、オリンピックの体操よりも体力が必要かもしれない。
新体操、氷上のフギュアースケートにもバレエの基本が必要と言われるほど奥が深い。
 ローザンヌのコンテストでは、クラシックとコンテンポラリーをそれぞれ1曲踊ることに
なっている。コンテンポラリーは体力の限界を表現するといわれる踊りでもある。
 今年のローザンヌの模様がいつ放送されるのかわからないが、毎年、5月の連休明けの
週末に放送されることが多い。番組に注意して、ぜひ観ていただきたいと思う。
 バレエのクラシックには「白鳥の湖」「眠りの森の美女」「ドン・キホーテ」「ジゼル」
コッペリア」などがある。日本では毎年年の暮れにベートベンの第9があちこちで演奏
されるが、欧米の年末ではバレエ「くるみ割り人形」が上演される。
 毎年、12月末に(2013年の場合は、12月29日0時~2;26だった)「NHKバレエの饗宴」
という素晴らしい番組が放送される。どうして深夜なのか・・もったいない。
 2012年は、東京バレエ団の「かぶき」が良かった。2013年放送では、やはり東京バレエ団
春の祭典」が目をくぎ付けにするほどの迫力があった。
 テレビ放送はあまり多くはないが、DVDを借りてでも、何度かバレエの面白さを観てほしい
と願っている。チャイコフスキーの音楽など、素晴らしい音楽に触れる良い機会でもある。
 それにしても、バレエの公演は高すぎる。もっと安くならないものかと思う。
高くなる理由はある。歴史のある西欧のバレエ団は、積み重ねた遺産を持っている。
衣装の場合もそれが言える。日本の場合、白鳥に場合でも眠り姫でもくるみ割りでも
クラシックバレエの場合、全幕をやろうとすると衣装代がかかりすぎるだろう。
しかしクラシックは全幕をやってほしいと願う一人である。それにしても、気安く公演を
観に行ける価格設定にしてほしいものだ。
 外国では半分以下の料金で見れるのだから、元気であれば外国に飛んでいきたい
ほどだが、もうその元気もなくなったのでテレビ鑑賞で我慢している。