福島第1原発2号機の海側の観測用井戸で26日に採取した地下水
当たり210万ベクレル検出されたと発表した。
一般の人には想像すらできない驚異の数字である。ストロンチウム90
210万ベクレルなどというものにもしも触れたら命はない。近寄っても
命はない。現場の作業員はいつも厳しい環境の中で働いている。
そういう場合、多くの場合はエリート社員ではない。下請け会社の社員
などが作業にあたる。
言ってみれば戦場と同じようなものだ。
戦場では、下級兵士ほど前線に出され、突撃要員にされたりする。
やくざの社会でも「鉄砲」と言われる若者が存在する。
原発の事故現場で命を懸けて働いている人たちをやくざの連中とおなじ
ように書いているのではない。
原発事故現場で作業にあたっている人たちは、日本のどの現場よりも
厳しい作業であるから、心から尊敬している。
言いたいのは、後ろでふんぞり返っている本社の連中にだ。
日露戦争の時、乃木大将は203高地攻略に際して総攻撃を何度も命じたが、
累々たる屍の山を築いてしまった。
もちろん乃木大将には評価できることも多いのだが、少なくとも戦略的には
稚拙で多くの兵士を無駄死にさせたことは問題である。
どうして乃木神社が建てられ神様になれたのか理解に苦しむ。
たとえが悪く何を言いたいのかと言われそうだが、現場で働く社員や作業員
のご苦労に本社がどこまで応えているのだろうかと気をもんでいる。
ボーナスを10倍出してあげてもいいのではないか。
それが嫌なら、本社の役員たちが現場で働いてみればどうか。
参謀本部(本社)の無策ゆえに現場が苦労しているのだという認識を持って
いただきたい。
この井戸は上昇傾向が続いており、最高値を更新した。