久しぶりに真面目なことを書いてみよう、
毎日、新聞に書かれていない日がないほど、教師による
生徒への暴力が問題になっている。
そこで、簡単に、しかも恐ろしいことを書いておこう。
私が作った学校(高校)は、落ちこぼされた生徒ばかりを
集めたので、600人の生徒の半分が、中学生当時に何らかの
問題行動を起こしていた。
そのような事情があるので、入学時に丁寧な面接を行った。
一人1時間ずつと言う、面接する私にとっては過酷なスケジュール
だったが、生徒一人に向かい合う時間が多かったのはよかったと
思っている。
その面接の中で、中学校当時に、何人の教師から殴られたことが
あるか?と尋ねた。 同じ質問を中学時代に問題行動を起こした
生徒たちに聴いたのだ。
同じような反応があった。
彼らは、しばらく考えた後「先生・・殴らなかった先生の数を聞いて
くれますか」という。
そうか、殴った先生よりも、殴らなかった先生の方が少数派なのかと
私は驚いた。
「それで・・・何人の先生が殴らなかったの?」と聞くと、はっきりと3人と
答える。その中学校の場合は、教師数35名だった。
他の生徒も同じようなやり取りがあった。
1990年代の中学校は、そういうものだったのだと言うことを、ほとんどの
人は知らない。知らないという現実が怖い。そんなはずはないだろう?と
疑う人もいるだろう。
だが、私が、ていねいに聞き取りしたことを今明らかにしている。
私の学校では、教師の採用時に「暴力行為があれば、即座に退職して
もらう」と言う確認をしていたので、それを実行した。
教師が生徒に暴力をふるうなどと言うことは、絶対にあってはならないもの
なのだ。どこではき間違えたのか、いつの間にか暴力容認する傾向すら
見られるが、暴力をふるう人たちは、はっきり言って自分に自信のない
つまらない人たちなのだと言うことを、自覚すべきだと思う。