中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

こんな放送を増やしてほしい

5月15日放送のNHK・ETV特集「ネットワークで作る放射能汚染地図~
福島原発事故から2カ月」は、素晴らしい番組だった。5月30日まで
オンデマンドで観ることが出来るようだ。
 
木村さんは、これまでにもチェルノブイリに研究のため自発的に出掛けて
言ったことがある。
今回、厚労省研究所の上司から「自発的は研究をしないように」とくぎを
刺され、このままでは原発後の正確な放射能分布が分からなくなると考えて
厚労省をやめて事故後の放射能汚染の調査に乗り出した。
彼の熱意に、京都大学広島大学長崎大学の教授たちが協力した。
事故直後から、各地の土壌を採取して、サンプルを協力大学に送って
分析を続けた。
一方、強力な協力者が現れる。事故現場からあまり離れていないところに
世界的な研究者がいたのだ。岡野真治さん(84歳?)だった。
彼は、チェルノブイリ事故の研究などで世界的に評価されている。
事故後は自宅で毎日データーを取っていたと言う。彼が作った機器は
すぐれものだった。
それまで、各地の点と点で測定した放射線量だったが、岡野さん開発の
機器を車に積んで道路を走ると、自動的に計測され記録された。
岡野さんは老体ながら車に同乗し、原発を中心に、東西、南北に車走らせ
計測を繰り返して「放射能汚染マップ」を完成させた。
 
 自宅から25キロ以上も遠くへ一時避難していたグループは、自宅より
避難場所の放射線量が20倍も高いと聞いて驚く。
文科省もHPにデータを出していたようだが、測定地点を伏せていたので
住民には分からない。
 私は、事故直後が危ないと指摘したように、やはり事故直後に放射線量が
急速に増えていたのだった。しかも遠距離まで。
 解析された放射線の種類が驚きだった。半減期の長いものが多かったの
である。 ぜひ、オンデマンドで観ていただきたいとおもう。
 私は野球中継が好きである。しかし、こんな優れものの番組をもっと放送
してほしい。野球の試合よりも何倍か内容のある番組だからである。