福島原発事故から2カ月」は、素晴らしい番組だった。5月30日まで
オンデマンドで観ることが出来るようだ。
木村さんは、これまでにもチェルノブイリに研究のため自発的に出掛けて
言ったことがある。
今回、厚労省研究所の上司から「自発的は研究をしないように」とくぎを
事故直後から、各地の土壌を採取して、サンプルを協力大学に送って
分析を続けた。
一方、強力な協力者が現れる。事故現場からあまり離れていないところに
世界的な研究者がいたのだ。岡野真治さん(84歳?)だった。
彼は、チェルノブイリ事故の研究などで世界的に評価されている。
事故後は自宅で毎日データーを取っていたと言う。彼が作った機器は
すぐれものだった。
それまで、各地の点と点で測定した放射線量だったが、岡野さん開発の
機器を車に積んで道路を走ると、自動的に計測され記録された。
岡野さんは老体ながら車に同乗し、原発を中心に、東西、南北に車走らせ
計測を繰り返して「放射能汚染マップ」を完成させた。
自宅から25キロ以上も遠くへ一時避難していたグループは、自宅より
避難場所の放射線量が20倍も高いと聞いて驚く。
文科省もHPにデータを出していたようだが、測定地点を伏せていたので
住民には分からない。
私は、事故直後が危ないと指摘したように、やはり事故直後に放射線量が
急速に増えていたのだった。しかも遠距離まで。
である。 ぜひ、オンデマンドで観ていただきたいとおもう。
私は野球中継が好きである。しかし、こんな優れものの番組をもっと放送
してほしい。野球の試合よりも何倍か内容のある番組だからである。