中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

日本人の幼児性について

このような内容をこれまでに何度も書いてきた。
たぶん「お前は日本人をバカにする気か」と怒っておられる方が
多いに違いない。バカにはしていません。そんな問題ではないからです。
 
 外国旅行をしても、欧米人の性格までは分からない。留学しても
外人とつき合わなければ、彼らの考えていることが分からない。
欧米人と日本人(多くのアジア人も同傾向にある)の自立性の違いは
幼児からのしつけの違いでもある。
おぎゃ~と生まれると、夫婦とは同じ寝室に寝かせない。別の部屋で
子供育てる。日本の母親では決して出来ないことだ。
3歳ともなれば、しつけ以外の時は、一人の人間として対等に扱って育てる。
これも日本の多くの父母には出来ないだろうと思う。
 
 子供を一人の人間として対等に扱うという習慣は、その後の社会生活にも
影響する。良い悪いは別にして、先輩後輩と言う関係も日本とは違って対等
である。サッカーや野球などの活動にも先輩後輩の区別はない。
医師と患者の関係の対等になる。教師も名字ではなく名前で呼び合う関係だ。
 そこには、自己判断が尊重され、自己責任が重視される社会生活が
生まれる。自己判断を正しくするためには、正しい情報を要求する。
正しい情報が得られなければ、自分の命を守れないという基本的な考え方
が、そこにはある。子供の時から「オウン・リスク」をしっかり身に付けさせる。
だから、自立心と言う点では、日本人と比較にならないほど違うのだ。
 
 日本では、今回の原発事故の例のように、政府も東電も情報の小出し
をしてきた。住民のパニックを恐れたためだと説明されている。
パニックが起こるのは、国民が幼稚だと思われている証でもある。
アメリカでは、フロリダ半島に巨大台風が来るから、避難せよという
勧告があると、自己責任で遠くまで車で避難する。
 今回の放射線汚染は、発表されているより深刻であったにも関わらず、
政府は、小出しに、しかも心配いらないよ言ってきた。
政府だけではなく、報道機関も歩調を合わせて国民を小馬鹿にしているようだ。
 今回の経験を機会に、国民の自立性を高めてほしいと願うが、やはり
幼時からの教育がなければ、おいそれとは幼児性は直らないのかもしれない。