中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

広島原爆200発分の大気汚染

 原子力安全・保安院は、今回の原発事故で大気中に放出した
放射線量を、これまで発表していた37万テラベクレルから、85万
テラベクレルへと訂正した。
 この数字は、広島型原爆の200発分にも相当するものである。
因みに、チェルノブイリ事故では広島型原爆800発の放射線
大気中に放出されている。
 これによって、戦後一貫して世界中に「核被爆国」として非核を訴え
続けてきた日本は、核の加害国となってしまったのだ。
 先日、韓国を訪問した私の知り合いである有名な科学者は、韓国の
学会でこのことを指摘されて、とても辛かったという。
 世界のあらゆる会合で、日本が核の加害者になったことで立場が
大きく変わってくるだろうと指摘する。
 チェルノブイリの事故当時、日本にも放射線の影響が現れた。そして
しばらくして地球を一周してきた影響も確認されている。
 今回の福島原発事故は、地球を何度も回りながら世界を汚染した
ことは間違いないのである。
 そのような事実に、もっと向かい合わないと、原発推進派の経済
優先の理屈に負けてしまうだろう。
 原発推進を強力に推し進めてきた、中曽根氏も「もう原発推進
難しいだろう。私も知らなかったからこそ、推進できたのだ」と言っている。
 現実を正しく知れば、だれでも怖ろしさに気がつくと言うものだ。