中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

東京消防庁の努力と勇気に感激と感謝

昨日行われた福島原発第3号機への投水は、東京消防庁が行った。
これまで自衛隊がヘリコプターで4回行ったが、多くは風に流されて効果が上がらず、
警視庁は、暴徒制圧用車両からの放水をしたが、原発に届かず、陸上自衛隊は消防車による
投水を30トン、翌日に50トン行った。しかしこれでは焼け石に水であって、危機が迫っている
原発問題の解決には遠く及ばない。
 
昨日行われた東京消防庁の,ハイパーレスキュー3隊による投水は2400トンと言う、これrまでの
経緯から考えるととてつもない大きな数字だ。
これによって第3号機の危機はとりあえず一段落したであろう。
記者会見によると、福島原発事故発生時より、要請はないが、この日があるかもしれないと
毎日作戦を考え、荒川河川敷での予行も行い備えていたと言う。
これこそが危機管理の鉄則なのだ。起こる前に対処法を考える。それは、いつの場合でも
危機意識を持つことによって養われるものである。
国や自衛隊などに強く求めるものだが、国家を破滅させかねない原発を所有する電力会社
においても、危機意識、危機管理の徹底を求めたい。
東電は、100%と言ってよいほど危機意識、危機管理が出来ていなかった。
自衛隊は、国を守る立場ながら、このような事態への危機意識がなかったように思える。
 
東電の場合、現場にいる、多分社外要員であろう人たちは危機にさらされる中で、原発までのケーブル
施設に懸命の努力をしている。
自衛隊も、現場で作業した人たちのご苦労をねぎらいたい。
しかし、東京消防庁の場合は、要請を受ける前から綿密な計画を立て、訓練をして備え、一旦要請を
受けるや否や現場に駆け付け、多くの被ばくをものともせず、海からの海水汲み上げのための作業を
進めたのちに、莫大な量の放水に成功した。
指揮官など幹部たちが、自ら率先して作業にあたったと言うことは、東電、自衛隊と比較して
称賛ものだ。
部下のかだらを案じ、家族へのいたわりなど、どれだけ必死の覚悟を持って国のために身を捧げる
つもりで活動したかが、心の奥深くまで感じられた。
東京消防庁のみなさんに、感謝とお礼を申し述べたい。
 
今日も引き続き放水が行われると言う。
ケーブル設置も終わり、1・2号機での冷却装置が回復して、なんとか終息に向かってほしいものだ。
まだまだ、本当の解決までには先が長い。頑張っていただきたいと願っている。
それにしても、企業論理だけでここまで対応を遅らせた東京電力は、世界最悪の会社ではないか。
上層部は、即刻責任を取って辞めてもらいたい。