現在メジャー野球はポストシーズンの「地区シリーズ」を
やっている最中です。このシリーズを抜ければ次は「リーグ優勝決定
シリーズ（３勝先取）」となり、それを勝ちぬいた両リーグ優勝チーム
がワールドシリーズを戦うことになる。
ア・リーグの東地区でダントツの勝率を上げたオリオールズは地区
シリーズからの登場だが、ワイルドカード（２勝先取）から勝ち上がって
きたレンジャーズに二連敗して王手をかけられた。
昨日の第１戦開始の３時間前に２６人の登録メンバーが発表されることに
なっていた。 当初から藤浪投手が登録されるかどうか、ぎりぎりだろう
と思っていたが、発表の中に藤浪の名がなかった。
試合後に判明したことだが、藤浪にとって、一生で最も肝心なタイミングの
時間帯に、転んで顎と利き腕の右手を負傷し、テーピングをしていたのだった。
監督が２６人に入れるつもりだったかどうかは分からないが、これでは登録
されるはずがない。
人生の一番大事な時に「自己管理ができない選手」を自ら表明したような
ものだ。 今年はここまで彼には女神が寄り添っているかのようにラッキーな
展開だった。 ポストシーズンの２６人枠に入れるか入れないかは、すごく大事な
ことだった。 もしリーグ優勝した場合とか、ワールドシリーズを制覇したときに、
大きな指輪が選手に送られる。リーグ優勝のものより、ワールドシリーズ優勝の
場合の指輪はうんと大きい。 これらは２６人に入っていなけばもらうことが出来
ない。 活躍したかどうかではなく２６人枠が大事なのだ。
過去の日本人メジャーリーガーの中に指輪を持っている人がいる。藤浪もその中に
入れればラッキーマンに慣れるなと、思っていたが自ら失った感がある。
次の第３戦から三連勝し、次のリーグ優勝決定シリーズに行けるようになれば、
改めて２６人枠が決まるので、それが唯一の残されたチャンスでもあるが。
果たしてどうなることか。
