ジャニーズ問題はかなり古くからの問題だ。にも拘わらず、多くのメディアが報道を避けてきたのが不思議でならない。
多くの人気タレントを抱えている事務所のことを悪くと、芸能記事が書けなくなることを案じていたとすれば、弱い立場の者は叩くが、強い立場のものにはひれ伏してきたことになる。メディアとは公平でなくてはならないのに、納得できない姿勢だったと思わざるを得ない。
週刊文春が、99年10月から14週連続で特集した勇気は素晴らしい。
この記事が名誉棄損で訴えられ、最高裁まで争われたが、結果としてジャニーズ事務所側が敗訴している。
多くのタレントが、創業者によって性被害を被っていた事実を、どうしてもっと早く認めて謝罪しなかったのか。
今日になって、初めて事務所側が事実を認め、責任を取って辞任するという。
性の問題は微妙で複雑であるだけに扱いは難しいが、ジャニーズ氏の場合は病的に、その方面に興味が強い人だったのだろう。
この問題では、メディアのだんまりの姿勢の方に腹立たしい思いがする。