中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

(終り)免疫について考える

今回で一応終了といたします。

身体の中ではいろんな細胞同士が(話し合って)特定の分子を交換しあい分子を言葉のようにやり取りしているようにみえます。

この言葉に相当するのが(インターロイキン)と呼ばれる比較的数の限られた分子群なのです。

例えば、ヘルパーT細胞が免疫反応を上げるために、一群のインターロイキンの分子群を作り出し、それが体液の中を流れて別の細胞に働く。

するとこの細胞がインターロイキンの司令を受けて、抗体を合成し始めます。

また、逆に反応をストップさせる司令として働くインターロイキンもあるのです。

インターロイキンと言う言葉は、免疫細胞ですが、今では、様々な細胞が作り出すので、サイトカインと言うのが通常になっている。

インターは間で、ロイキンは白血球。つまり最初は白血球同士の間で働く分子として見つかったのです。

ところが、血管の内皮細胞や皮膚細胞の細胞など、いろんな細胞が作り出しているので、サイトカインと呼び名が変わった。

サイトは細胞で、カインは働くものという意味です。

細胞同士が情報交換、情報処理を行って無限に創り出す。

利根川進さんの発見でしたね。

サイトカインは1970年代に見つかったものですが、B細胞が抗体を合成するためには必ずT細胞がなければならない。

だからT細胞からB細胞に何か司令が行っているはずなのです。

その司令とは何かが分からなかった。

世界の多くの研究者がそれに取り組み、日本の研究者もいくつかの分子や働きを発見指定いましたが、最終的に遺伝子の構造まで決めたのは京都大学本庶佑氏だった。

本庶佑氏といえば2018年に生理.医学賞でノーベル賞を受賞した方です。

「PD―1」と言うがんの免疫療法を発見し、多くのがん患者に福音をもたらしました。

免疫に関連するだけでも、利根川進さん、本庶佑さんと言う、日本の科学者が大きな貢献をされているのは大変な誇りになりますが、このお二人共、日本という国の支援を受けていないのです。

日本国は、科学者を大切にしないために莫大な損失をしているのですが、今も日本国は科学者軽視をやめようとしないのですから、今後が心配ですね。

さて、「免疫」について、序の口のその又、序の口

まで書きました。

人間には免疫システムが備わっているということ。

皆さんが持っている細胞が大きな働きをしていると言うこと。

免疫獲得には、数しれない菌と出会うことによって獲得できること。

ばい菌を恐れてばかりで生活している人は免疫獲得のチャンスも゙少ないかも。

自然と向き合って生きる中で、人類は免疫力を強化しているのかもと思います。

機会があれば、「免疫パート2」を書きたいと思いますのでよろしくね。