中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

(4)免疫について考える

昨日の記事は面白かったというレポを頂きました。

さて、今日は免疫を司る「胸腺」について少し触れてみます。

ついでだから書きますが、身体にまつわる文字は

(月偏)が付きます。ですから胸腺にも(月)がついていますね。

ところで胸腺も1つの臓器なのですが、最初はいらない臓器と見られていたようです。不必要な臓器で、存在することで身体に悪さするものではないかと思われていたようなのです。

胸腺がなんのために有るのかさえ分からなかったのですね。

どこにあるかと言うと、胸骨の裏に存在しています。ノドボトケから10センチほど下の胸骨の裏辺りです。

35グラムから40グラムほどで、幼児期に大きく思春期で最も活動し、中年を過ぎると小さくなって脂肪細胞となり周りの脂肪細胞と見分けがつかなくなるなるのだそうです。

脳細胞も二十代から1日に10万個以上も減って行くけれども、それと同時に神経線維がたくさん突起をのばして繋がりあって新しい回路を作り出していきます。

脳細胞の数が少なくなると、1個の細胞あたりの神経突起(シナプス)の数が増えます。

免疫細胞も、胸腺にあった細胞が身体のあちこちに飛び、そこで子孫を増やして免疫機能を維持しているのではないかと考えられています。

そういう細胞は、胸腺で作られた細胞と違って、その場その場で「自己」と「非自己」の基準を立てているのだろうと考えられています。

♣人間を機械としてみると言うのは18世紀のフランス革命前後から医学界に定着しましたが、それまでは御典医だとか、シャーマンのような医療が横行していました。

人間を機械としてみると言うことで、人間を診る(観る)と言うより、病気を診る(観る)ようになって来ました。

病気を診ると言うのは、部品を観ると言うことになります。

部品の病気なら(故障なら)修理が上手な医者が良いのだが、多くの病気は非常に複雑なシステムの病態で、部品しか見えない医者では治せないのです。

病気は、それぞれの個別性まで診ていくことが求められます。

人間を機械として見始めた頃から200年以上経って、人間の複雑な機能が分かり始めたのです。

でも、みなさんの周囲の医者に、今も尚、人間を機械のようにみている人がいませんか?