最近は浅田次郎さんの小説に酔っています。
どうしてこれほど上手に書けるのかと呆れながら、深みに嵌っています。
「蒼穹の昴(1)~(4)」
「珍妃の井戸」
「中原(ちゅうげん)の虹(1)~(4)」
ここまで九冊読みましたが、まだ続きがあります。
「マンチュリアン・リポート」
「天子蒙塵」(1~5)
「兵諫(へいかん)」
以上のタイトルは6つありますが、全て連続した物語です。
どれも、400ページを超えるものばかりです。
浅田次郎さんが1990年頃から最近までに書き上げたものです。もちろん他にも沢山描かれていますが。
このシリーズで面白いのは、歴史にしっかりのっとっていて、実名で登場することです。
浅田次郎さんは、これらの作品を書くために膨大な研究をされたのでしょう。それを思うだけで身震いする思いです。
私の生まれる48年前から物語が始まる。
ラストエンペラーの溥儀が満州国皇帝に祭り上げられたのは、私がうまれた年です。
私がこれまでに生きてきた中で、中国で何が起こり、どういう変遷があったのかが手にとるように描かれている。
誰もが読める本ではないと思います。中国歴史の予備知識のないひとには分かりにくいかもしれません。
でも、すでに590万部が売れているということですから嬉しい。この本を理解できる人が600万人近く居るのだと思うだけで心強い。
面白く、内容が深い。
未だ半分しか読めていない。命が尽きるまでに全てを読み終えたいと思っています。
是非ともお読みくださいね。本当に素晴らしい。