中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

感染者への差別がおこることが「無知」の証拠では?

 新型コロナウイルスに感染した人に対して差別や嫌がらせが

あるという。 どうして、そんなことが起こるのか、私には

理解ができないのですが・・なぜなのでしょう?

世界中に感染を起こすウイルスは数えきれないほどあります。

インフルエンザもその一つですが、インフルに罹ったからといって

差別を受けることなんてありませんよね。 マスクをどういう

目的で使うかという意味ではインフルエンザの場合も新型コロナ

ウイルスの場合も全く同じです。

基本的には「他人にうつさない」が第一で、次いで「自分がうつ

されないこと」です。 新型コロナウイルスの場合の大きな問題点

は、このウイルスには厄介な性質が含まれているということです。

 なにが一番厄介なのかというと、自分に感染していても気が

つかない‥ということでしょう。 そして、なんの症状も出ていない

のに、他人にどんどん移してしまうということです。こんな厄介な

ウイルスはこれまでにはなかったのです。 同じコロナウイルス

サーズの場合でも、肺炎になってから「他人にうつす能力」を

獲得できる・・・というものでした。これまで現れたウイルスは、

すべて・・症状が出てから他人にうつす能力を獲得していたのです。

 ウイルスが進化したのかどうかは別として、少なくとも、新型

コロナウイルスに関しては、ウイルスが生き残るための手段として

新たな発展をしたと思うしかありません。

 感染しても気が付かない。そして、症状が出る前の段階で人々に

うつしまくる・・・とても厄介な、質の悪い奴です。

しかしさほど症状も強く出ない、死亡率も低いことで、人々は

安心し、ウイルスを「たいしたことはない」となめてかかり、

感染が爆発的に広がっているのでしょう。 だから、感染した

人たちには、何の罪もありません。 わざわざ感染したいと思って

いる人なんていないでしょう。 問題にすべきは、うつした人なの

ですが、これも、本人が知らないうちに、うつす役割をやらされて

いるに過ぎないのですから仕方がありません。

 感染した人たちを差別することは、こういうウイルスの特質を

知らない無知な人たちだろうと思ってしまいます。

 人を差別するよりも、自分がウイルスの運び屋にされないように

注意することのほうが、何よりも大切なことではないでしょうか。

日本にはまだ本格的な第2波は来ていないようですが、ヨーロッパ

各国は第2波の大波に翻弄されています。スペインなどは、来年

5月まで非常事態宣言を続けるようです。 日本がもし、ヨーロッパのような事態に追い込まれたら・・と考えると恐ろしいですよね。

 お互いに、しっかりとした知識を持ちながら、ウイルスの特性を

理解しながら、かからない、うつさない、運び屋にならないという

基本姿勢が大切ではないでしょうか?