中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

高齢者・基礎疾患を持っている人除外の貧しい考え方

昨日、東京都知事小池さんと菅首相が会見しました。

GoToの東京発着の取り扱い方で、これまで都と国が責任の

なすりつけあいをしていたのだった。その結果が高齢者と

基礎疾患を持った人たちにGoTo利用の自粛を促すというもの

とは・・・あまりにも貧しい発想に唖然としてしまった。

 なぜならば・・高齢者と基礎疾患を持った人たちは、これまでも

自粛されているはずだ。 そういう人たちに自粛を促しただけで

感染拡大防止に役立つと・・知事と首相が本気で考えているとすれば、

あまりにもばかばかしい貧しい発想だ。 

 なぜ感染拡大が起こっているのかということをもっと根本的に考え

ないと問題解決にはならない。高齢者と基礎疾患を持った人にGoToに

参加しないで‥と、呼びかけることで感染拡大が防止できるほど問題は

簡単ではない。 東京の世田谷区の老人ホームは、感染防止対策で、

全国のモデルになるほどの完璧な予防対策をとってきた。 だから、

世田谷区が進めている社会的検査というのに積極的に参加した。

ホーム側では、これほどの対策をとっているのだから、検査をうけても

全員が陰性だろうと・・信じていたようだ。 ところがなんと、15人もの

陽性者が出て大きなショックを受ける結果となった。 15人とも無症状

なのだが、どうして感染者がでたのか??わからないという。

 無症状者とは、ほとんどの場合は感染間もない人たちだ。これまでの

様々なウイルスは、症状が出てきてから他人にうつす能力を得ていたが

新型コロナウイルスの場合は、感染直後に他人に移すという厄介な

特質を持っている。 それだけに、どこに厄介な感染者がいるのか掴めない。 スプレッシャーという特に感染能力の高い人たちは、一人で何十人にも感染させることができる。そういう隠れた陽性者を見つけ出さなければ、感染拡大を防げない。 要は・・・PCR検査を大幅に拡大するほかに

道はないのだ。 人々の行動を抑制しすぎると経済が回らなくなる。

だから、人々の行動抑制よりも、PCR検査の枠組みを大きく広げることの

方が有効なのだ。そのほうが経済も回る。先日紹介したように北九州市

方法が最も効果的ではないだろうか? 小池さんも菅さんも科学には弱い

人なのだろうか? 新型コロナウイルスの特質をもっと知るべきだと思う。 高齢者・基礎疾患除外で、おもわぬ疎外感、差別感を味わっている

人たちが多いということも知っていただきたい。