第92回アカデミー賞で作品賞・監督賞・脚本賞・国際長編映画賞の
4冠に輝いた韓国映画『パラサイト 半地下の家族』が話題になっている。
話題のトップになった理由は、アカデミー賞の歴史において、非英語圏の
映画が作品賞を受賞したのは史上初のことだということだろう。
そこで、日本映画は負けているのか！！というような話になりがちだが、
そんなことにまで日韓関係を持ち込まなくてもよいのではと思ってしまう。
どの国にも素晴らしい映画監督が出てくる下地はあるだろうし、流れに
合えば好評価ももらえる。
日本の「万引き家族」が大きな賞を頂いた。今回は韓国の「パラサイト」
がもらった。 西欧の諸国がアジアの格差社会を面白がって賞をくれたの
かとひねくれてしまいそうな展開だ。 だから、別に一喜一憂することは
ない。 日本でしか作れない作品を作ればいいのだ。 格差だとか貧乏話
や社会問題だけではなく、美しい国の美しい話を映画にできないものか？
美しいものは、芸術にならないのか？ 寄生（パラサイト）しないでも
生きている人々を描いては賞はとれないのか？ 私は、力強い生き方の
映画を作ってほしいと願っているのだが・・。
