首里城が火災で焼け落ちたことは沖縄県人だけでなく多くの人たちの
心を痛めた。再建に向けて早くも2億円の寄付があったというところからも
痛みを感じている人たちの多さを感じる。
だが、再建に向けては多くの課題があり過ぎる。前回の再建時には台湾
政府から「今回限り」という約束の上で木材の提供を受けることが出来たが、
こんども頼めるかというと難しい。 瓦も職人がいなくなっていて再現でき
るかどうかわからないらしい。 再建に向けては、まず資材の調達ができる
かどうかが最初の関門である。 各種の資材と、各種の人材が揃わないと
再建は容易ではないだろう。 そこで思うのだが、なにもかも以前と全く
同じものにしなければいけないのだろうか?という問題である。
時代と言う時が経過している。なにもかも一挙に過去には戻れない。資材
だって人材だって過去と同じものを求めることに無理があるだろうとおもう。
なるべくなら昔と同じようにしたいという思いはあるだろうが、そこに固執
しすぎると再建が先延ばしになってしまう可能性すらある。 論議は尽きない
だろうけど、割り切りも大切なのではないだろうか。 なにが大切で、なにが
それほどでもないのかも、早く結論を導き出すべきだろう。 もう一度焼け落
ちることがない建造物にするという案があってもいいのではないか。首里城は
重要文化財でなかったのだから、割り切れるのではないか。わたしなら、一刻も
早く、首里城を遠くからでもみたい! それでいいとではと思っている。
こんな発想は沖縄県の方からみると、とんでもない!と叱られるのかもしれないが、
あるべき場所にあるべき姿を早く見たいという人がいて、賛成してくださるのでは
ないかと・・書いてみた。