中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

今日の「余録」は圧巻だった

 毎日新聞の顔ともいえる「余録」だが、今日の内容は圧巻だった。
このような文章を書けるようになりたいと常に思っているが、そうは
いかない。 かなりの下調べがあってこそ書けるものだとおもう。
 記事の中に出てくる松尾文夫とわたしは1歳違い。だが20歳も
年上かと思えるような意識の高さに、自分の意識の低さに半ば
呆れいる。
 松尾さんは、2・26事件で祖父が首相の身がわりとして射殺されて
いる。2・26事件とは1936年2月 26~ 29日、東京で、国家改造を
目指す陸軍青年将校が陸軍部隊を率いて反乱、クーデター(昭和維新
を試みた事件であり、この事件以降に軍部が力を握り、日本が戦争へと
突き進んでいったのだった。
 松尾さんは、祖父が犠牲者となったにもかかわらず、ジャーナリスト
への道を選び、生涯それを突き進んだ生き方に強い感動を覚える。
 約1か月前の2月26日、奇しくも松尾さん祖父が犠牲になった日に、
取材先のカナダで亡くなったという。
 ぜひ「余録」をお読みいただきたい。松尾さんの姿勢に大いに感じる
ものがあるでしょうから。