中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

イチローに対する理解度年代ギャップ

 昨日のマリナーズ対巨人戦でのイチローのライトからサードまでの
送球に巨人の原監督までが拍手を送っていた。さすがと言うプレー
だったからだ。
 イチローは、オープン戦から昨日まで25打席ヒットなしで、打撃面
では結果を出していない。 そのことをどう考えるか・・・と言う点では
年代によって思いかた。感じ方が違うようにも思う。
 わたしの年代だと、日本人で彼ほどの打撃成績を残した人は誰も
いないという現実を知っている。 メジャーの殿堂入りは100%間違い
ないと言うことも知っている。 そういう目で彼を見ている。 彼の
レーニングに取り組む姿勢も知っている。だからこそ、かれは未だに
若い肉体を持っているのだとも思っている。 走るのも、守るのも、
送球術もメジャー級であることを見せている。 そういう彼が、打撃には
苦しみもがいている。 一本打ってくれよ!!と願う気持ちで、待っている。
 ところが、彼のことを深く知らない世代の人は、いま打てないイチロー
だけを見ている。 取材する記者たちも同じことだ。だから1昨日の試合
のあとの記者との会話の中で「「球遅いっしょ」とコメントした部分だけを
取り上げて報道した。 どういう話の中で出た言葉なのか、前後のこと
をすっ飛ばして「球遅いっしょ」だけを取り上げ、それが、イチローに対
するパッシングとなって行ったのは、寂しいというか、浅はかだというか
馬鹿げていて悲しい。 イチローは「球遅いっしょ」を、褒め言葉として
使ったのに、まったく逆の意味に取られてしまった。 まあ・・イチローさん
の言葉はいつも哲学的で、浅はかな人たちには理解できないのかも
知れないな~と、私は思っているが。