中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

ケンカの直後に握手できるか?

 20年ほど前のことなのだがとても印象的な場面を目撃した。
ハワイ・ホノルルのバスの中での出来事だった。わたしの近くに
いたアメリカ人らしき二人が突然喧嘩を始めた。手も出し、声も
荒げている。 突然のことなので、何事かと驚いた。
 どうも足を踏んだ踏まない・・の、言い争いのようだった。
外人と言うのは、身体が触れ合うだけでも嫌う。満員の場所で
少し体が触れただけでソーリーとかエクスキューズミーなどと
言ってくれるので、こちらが戸惑うほどだ。
 さて・・バスの中の話だが・・喧嘩していた二人が突然握手を
して和やかになった。 一人が傷痍軍人だったのだった。国の
ために戦って障害者となり、不自由な体で隣の人の足を踏んだ
らしい。 人の足を踏んでおいて謝らないとはけしからん! と
怒っていた人が、相手が傷痍軍人だと分かって、とっさに、俺が
悪かった、国のために働いてくれてありがとう!と、手を差し伸べ
握手したという次第。 潔いというか、とても気持ちのよい瞬間
だった。 これに似たようなケースをオーストラリア・パースでも
経験したことが何度かある。 どちらもスカッと解決していたのが
印象的なのだ。