中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

スギ花粉被害は、国策の間違いからだ

 明日3月8日はお天気で暖かいという予報が出ています。と言うことは、
明日は花粉の大爆発になるでしょう!!! 
 スギ花粉だけではなく、これからヒノキ花粉も加わって飛び散ります。
ネットでは、花粉症のことばかり書かれています。 どうして、花粉症が
増えたのか?とか。 わたしなど、花粉症とは全く縁がなかったのに、去年の
9倍とかと言う、今年の花粉には影響を受けたようで、鼻水が止まらない・・。
 でも、花粉症がどうして増えたというよりも、どうして花粉が増えたのかを
考えるべきではないでしょうか。
 林野庁のホームページでは、当然と言えば当然ですが・・次のような記述しか
見当たりません。
 『 戦中・戦後は全くの物資不足で、資材、燃料としての過度の伐採で森林が荒廃し、
全国にはげ山が広がり、台風などにより度々各地で甚大な災害が発生しました。
また、昭和35年所得倍増計画、その後の高度成長期における薪炭材の需要の低下と、
宅建築などに伴う用材需要の増大により、天然林を人工林に転換する拡大造林
への要請が高まりました。
 こうした中、荒廃した林地への緑化運動の展開や、天然林伐採跡地への植林の拡大に
あたり、我が国の固有樹種で加工しやすく、幅広い用途に使えるスギが好んで植えられて
いきました。
結果として、現在では森林の約4割が人工林で、人工林の約4割がスギ人工林となって
います.』
 要請が高まりました・・・などと言うのは大嘘で、植林は「国策」としてされたものなのです。
いつも言うように、国策に正しいものが少ないのが歴史が証明する事実です。 植林その
ものが間違いではなく、杉と桧だけに偏った植林をしたことが間違いなのです
 大雨などによる被害の際にも、杉山が大量に崩れ流されている映像を観たこともある
でしょう。 スギとか、ヒノキは製材しやすい木材ではあるのですが、山と言うのは、本来は
多くの雑木があるものです。ちょっと思い出すだけで、松、桐、ブナ、ケヤキ、ツゲ、カエデ、
クス、ナラ、クリ、シイノキ、ニレ、カシ、カツラ、モミ・・などなどの広葉樹があります。
 このような広葉樹をもっと意識的に植林していれば秋の風情も違っていたでしょう。杉林
には美しさがないと思いませんか?  官僚たちの頭は固く、幅がなく、スギとヒノキだけを
選んだのだとすれば、僅かな官僚たちのために、多くの国民が苦しめられているという現実
を見ることが出来ます。  昨年の木材自給率は38%と言うことですが、スギを伐採を加速
させて、花粉の心配のない木を植林していくことも求められるでしょう。
 一気に伐採すれば、大水害を招くだけに、計画的に、着実にやってもらいたいものです。