中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

将棋・トップ棋士が大チョンボ

 まさか??そんなことが起こるはずはないと思えるようなことが起こった。
将棋と言うのは相当に難しい。 アマ3段を持っている私から見ると、プロの
初段でも雲の上の人のように思えるぐらいの実力差があるのだ。
 将棋界はA級、B1級、B2級などという構成がもっと下まで続いていて
一つクラスを上げるだけでも容易ではない世界だ。 まして、8冠になった
タイトル戦の挑戦者になることは至難のことであり、タイトルを取るなんて
ことは想像を絶するほどに厳しい社会でもある。 それなのに??である。
 第77期名人戦・B級1組順位戦の対局で、相手の駒を飛び越えて角を
動かすという珍しい反則負けがあった。
 橋本嵩載八段(35)と菅井竜也七段(26)の対局でのことだった。
この組は、名人挑戦権を争うA級順位戦の一つ下の階級で、現在は渡辺
棋王や谷川九段らタイトル・A級経験者が半数を占める「鬼のすみか」とも
呼ばれる場所でもある。
 橋本も元A級の一人だし、菅井も昨年に羽生さんから初タイトルの王位を
奪った若手のホープなのだ。今年失冠したもののA級への再昇格を狙って
いる。
 この対局前の時点でリーグ成績はともに1勝4敗。負ければB級2組への
降級を心配しなくてはならない状況で、双方にとって負けられない一戦だった。
 菅井の先手で始まった対局は午後9時、終盤戦になって、形勢は菅井が
リードし、持ち時間各6時間のうち、残り時間も橋本7分、菅井は3時間以上と
大差での勝利目前だった。
 この時、世紀の大ちょんぶが起こった。相手の橋本棋士もは「形勢ははっきり
不利で持ち時間m少ないしもうダメだなと思っていた」という時に、菅井棋士
信じられない手を打った。
 将棋を知らない人には退屈だから、これ以上は書かないが、やってはなら
ない手、できない手・・と言ってもいいことをやって負けてしまったのだった。
 猿の木から落ちる、弘法にも筆の過ち・・だったのか。