さきほど「国語を読めない子供たち」からひとつの出題を紹介しました。
答えは①です。文章をよく読めば分かるのですが、読解力がないと間違えると
いう典型的な問題でした。
先日ある人たちと話し合っていてニューの観方も人によってさまざまだなと
感じたことがありました。 優生保護法によって強制避妊手術をされた人たちに
よる共同提訴があった問題です。 ある人は開口一番「あの時代に凄い医療が
あったのだなともいました」といった。 わたしは何のことを話しているのか一瞬
戸惑いましたが、彼女は優生保護法の話を語っていたのです。
よく聞いてみると・・ニュースなどの中で・・胎内の赤ちゃんに異常がみられたの
で堕胎しその際に不妊手術もされたという話だったようだ。彼女は、その時代に
胎内の赤ちゃんの異常に気が付いた医学のレベルに驚いたらしいが、医学レベル
は驚くほどのことはない。 関心の持ち方で本筋から離れてしまうことがある。
しかし、人々は本筋の話よりトピックスの方が面白いのではないだろうか。
優生保護法の場合は、何んと言っても人権が無視されたということである。
流れのなかで、医療機関の人たちまで、人権を考える余裕さえ持たなかったという
悲劇である。