中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

前立腺がん・ホルモン療法に関する情報

 これまでにも前立腺がんに関して何度か書いているが、古い記事まで
さかのぼって読んでいただいている人は僅かだと思うので、書いておこう。
私の前立腺がんに関する記事を何度も読んでくださっている方もいるので、
いい加減なことは書かない。
 だから、感想と言うものではなく、治療に関するとても大切な部分を書く。
 がん治療と言うものは、今の医学で確立されているように考えている人が
多い。もちろん今の医学が駄目だというのではない。私も今の医学があって
こそ今の命があるのだし、前立腺がんにしても、医学のお蔭で11年間も
生き延びている。
 だから、この記事を読むときに「医学の否定」だと思わないでいただきたい。
そして代替医療の勧めでは決してない。私は代替医療を基本的に否定して
いるし、多くの代替医療は「詐欺」だと思っている…と言うことも、しばしば
書いてきた。
 私がここで書いておきたいのはホルモン療法のことだ。
 前立腺がん治療には多くの選択肢があることは何度も書いた。
 その中で、ホルモン療法を選択した場合のケースだけを書いておく。
 医師は医療を行うに当たって、ガイドラインによる「ガイドブック」による
ところが多い。
 ホルモン療法の場合はリューブリン注射とカソデック錠との併用がガイドブック
に記載されているし、まず100%近い医師がこれを行う。患者の側も何の疑問も
持たないで、これに従う。
 前立腺がん治療に関わる泌尿器科医と放射線科の医師たちに尋ねても
ほとんどの医師が併用での治療方針なのだ。
 では、私の場合はどうか。前立腺がんとしては少し手遅れ的な感じのステージ
だった。浸潤もあり手術もできないと言われた。
 ホルモン療法でがんを小さくしてから、帰国して放射線治療をしたが、PSA
再発があり、ホルモン療法を続けている。
 だが、最初に受診した豪州の医師が「あなたの場合は、他の臓器に負担が
かからないように、リューブリン(あちらではゾラデックスだったが)だけでよい。
カソデックス錠を服用しないようにと言ったので、帰国してからも医師にその旨
を伝えてカソデックを拒否している。
 ところが、日本の実態を見ると、豪州の医師が言ったような助言をする医師が
ほとんど見当たらないばかりか、併用が当然だと強調する。
 私は、その上でなおかつ、間欠療法を実行している。最初は反対していた医師も
私の固い意志に同調してくださるようになっている。
 その医師のもとでこれまで4回の間欠を行い、3か月前からリューブリンを再開
している。
 昨年の11月(このブログのカレンダーで読んでほしいが・・)に、リューブリンの
怖ろしい副作用について何度も書いてあるが、現在は、そういうことも念頭に入れて
の再開である。
 もし、カソデックスをやっていたら・・・リューブリンを続けていたら治ったかと言うと、
そんなことはあり得ない。
 だから、私の選択に間違いなかったということだ。ただ、がんには個人差があるので
だれもかれもが、この方法でよいと決して言わない。あくまでも参考であはあるが、
ある意味では、医師よりも考え方ははっきりしている。
 私にカソデックスは要らないと言った、豪州・パースの泌尿器科専門医のミスター・
イングランド医師はすごい人だったなと思っている。
 イギリス・豪州、ニュージランド、シンガポール、カナダ、南アなどなど・・かつての
英国の同盟国では、外科系の博士には、ドクターと言わずにミスターと言うのだそうだ。
イングランド医師の説明では「敬意を表して言うのだそうだ。
 私は多分だが・・・前立腺がんでは死なないと思う。死ぬときは別の病気だろう。
 何を言いたかったか・・・日本の医師の頭は、石のように固い・・と言うことだった。