中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

「薬と毒」を混ぜた働き方改革案

 働き方 改革関連法案の閣議決定が行われ、後半国会の焦点に
なるだろう。
 過労死が問題になり、残業の過多が問題視され、労働者の安全を
求める声にこたえる形で法案つくりが行われてきた・・・と考えたいところ
だが、政府が弱者の味方になって労働者に有利な法律を作る訳がない。
 安倍政権は、これまでにも秘密保護法などと一緒にほかの法案も混ぜて
提出し、国会での議論を尽くさないままで成立させてきたという経緯がある。
 今回の働き方改革法案も8種類の法律改正を一緒くたに審議するという
従来ののやり方である。 趣旨も目的のバラバラなのに、いっしょくたにして
通してしまえという強引なやり方なのだ。
 だから、弱者救済になるはずもなく、経営者救済になってしまっている。
そして零細企業が切り捨てられる方法に向かっているのは間違いないことだ。
 弱者にとって少しの薬は入ってりるが、秘かに強力な毒が盛り込まれている
法案と言ってよいだろう。
 毒の部分をどう取り去るか、野党の健闘に期待するしかないが、なんせ政権
に過大な数の力を与えてしまったのは国民なのだから、自業自得と言えるかも。
投票するときは、よく考え、先を考えてからにしてもらいたいものだ。