中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

裁量労働制切り離しで思うこと

 働き方関連法案から「裁量労働制」の部分が削除されることになった。
次から次に出てくる厚労省の「異常データー」に、多数で押し切るのは
無理だと安倍首相が判断したようだ。
そもそもこの法案は過労死を防止するために出されたものだった。
過労死を防止するには他の方法があるのではないか。企業に対して
長時間残業を禁止させるだけでよい。
 安倍さんの法案の提出の仕方は「ごじゃ混ぜ法案」と言っていいかも
知れない。関連法案と称していろんなものを混ぜこちゃにして提出して
国会議員たちを煙に巻いてしまおうというやり方だ。
 裁量労働制の場合も、最初の間はこれに騙されて審議が続けられて
いた。一つの間違いデーターを追及すると次から次へと間違いデーター
が出てきた。蟻の巣をつついたときのような感じだった。
 政権が不安定なのは国民とて座り心地が悪い。だが、あまりにも多数を
与えてしまって「暴走」を許しては国家の存亡も懸念される。
 法案というものは、一つ一つ丁寧に論議を尽くしてほしいものだ。法律と
言うものは、足らずを補い、国民に公平であるべきなのだが、いまや足る
ものにより多く与え、足らないものを粗末にすることになっている。
 働き方などと政府がおせっかいするのもおかしいだろう。そういうことは
別の角度から検討してみてはどうだろうか。そのうちに「生き方法案」なる
ものが提出されるかもしれん。