中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

もっと注目すべき「裁量労働制」問題

 とんでもないデーターねつ造をしておきながら、そのデータに基づいた
答弁を国会の場で堂々とやってきた首相が昨日発言を取消し謝罪した。
 首相が今国会で最も重要視している「裁量労働制」法案。その首相の
気持ちを忖度したのか厚労省がデーターねつ造をしていたのだった。
 野党の議員がだれも気付かないと高をくくったのかどうか知らないが、
数字のねつ造やすり替えは許されない。
 そして、何より重要なのは、働く人たちにとって、この法案はとても不利に
なるだろうと思われることだ。 事業主、すなわち雇用側にとって有利な法案
でもある。このような法案が提出される側面というか裏面をもっと掘り起こして
暴いてもらいたい。
 五輪ニュースがあふれていいる中で、NHKさえ詳しくは報じていない。もち
ろん国会中継はしているが・・国民のためには、わかりやすい解説を加える
べきだろう。
 新聞もあまり読まれない昨今では、スマホなどでタイトルだけをサラッとみる
だけでおしまいという人も多くなっている野党は「裁量労働制」などという、
言葉の中に隠された本音をはっきりさせるべきなのだ。
 残業しないで、あなたは平気で帰ることができるか?上司の目を気にしないで
いられるか? いくら残業しても、この制度ができればタダ働きになる。裁量制
とは、残業するかしないか、いつ帰るか、自分で決められるということだが・・。
仕事が残っているのに、そう簡単に家路につくことができないのが、日本人なのだ。