中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

中国共産党大会の見方と考え方

 中国共産党大会に関心を持ってほしいと呼び掛けてきました。
結果的には私の予想が少し違っていました。
私の予想と違っていたのは、陳敏爾氏と胡春華氏の二人が
常務委員会入りできなかったことなのです。
習近平体制のあとを継ぐ可能性がある二人が登用されなかった
背景には複雑な思惑がありそうですので、今後とも注視しておくべき
二人です。
 いずれにせよ、私が驚いているのは、NHKのニュースチェック11
(11;15~)と言う番組では視聴者 ツイートするのですが、
トップ7名が決まったことに対して、圧倒的に「中国も仲良し体制なの
ですね」というツイートが多かったことです。
 たぶん・・「文化大革命」があったことも、文化大革命とはどういうもの
だったのかも、その後の中国の移り変わりも、歴代総書記の特徴なども
・・全く知らない人が多くなっているのだろうなと・・思いました。
 中国共産党は、簡単に仲良しグループができるほど単純ではないの
です。何しろ12億以上の国民を持つ国であり、党員の数も多い。
 日本の安倍氏のようにコネで這い上がれるわけにはいかない。
(安倍さんの神戸製鋼コネ入社などの参考に・・・・・。  

習近平氏は文化大革命時に苦汁をなめてきた人なのです。
毛沢東氏が、革命を成し遂げて、中国がしっかりと根付いたと思われた
時期に、あえて「文化大革命」を行ったのはなぜか??このことに対しては
未だに多くの謎があり、評価も大きく異なる議論があります。
 中国は日本のように、簡単に仲良しグループが組めるほど簡単でもなけ
れば単純でもないようなのです。
 陳敏爾(チンビンジ)氏と胡春華(コシュンカ)氏とは習近平氏にとっては
まったく違った間柄でもあり、胡春華氏を潰そうと、習近平氏がなんども
ひどい謀略を仕掛けたのだが、胡氏はそれを耐えて、凌いで見せた。
一方の陳敏爾氏は胡麻すりの典型的な人のようで習近平氏のお気に入りと
なった。この対照的な二人が、どちらも常務委員会入りができずに大会が
終わったことが今後の政局を見る上で・・外から見ると・・面白い。