約80分間も喋りまくったが、その内容は自己宣伝だけの内容の
ないものだった。
この記者会見をみていて感じたのは、早くもトランプ政権が追い込まれ、
自信を失いつつあるということだった。
トランプ氏は 「正直に言えば、私は混乱を引き継いでしまった。国内外
での混乱だ」と話した。
このような言い訳を言うなんて、ちょっと信じられないが、メディアを敵に
まわしているだけに、追及も厳しい。
彼は、就任4週間で信じられないほどの仕事をしてきたと言っているが、
いったい彼はどんな仕事をしたというのだろうか。
なるほど…と思えるような仕事は何人ると言ってよいほどやっていない。
中東7か国からの入国禁止命令に至っては、裁判所から差し止めされて
しまい、司法当局ともうまくいっていない。
メキシコ国境の「壁」も、言っただけであり、実現するかどうかも分からないし、
その費用の出どころもない。
言いたい放題、命令出し放題・・・をしてきたが、それは「仕事」をやったこと
にはならない。
そういうタイミングで、安倍首相が尖閣諸島の安保確認ができたのは幸い
だった。
トランプ氏はネタニヤフ首相との会談でも、踏み込むのを避けている。
火薬庫に火を持ち込むことの危うさを、少しは感じ取ったのだろうか。
それにしても、新任大統領の記者会見としては「お粗末」そのものだった。
観ていて、馬鹿らしくさえ感じた。
これがアメリカの大統領かと、情けなく思ったのは、私だけではないだろうと
思うが・・どうだろうか。