生きているのは偶然の重なり
第8回
インフルエンザが全国的に大流行しているらしい。
多くの患者がA香港型に感染しているという。
今年の予防注射はA香港型に有効なのでしょうか。
国立感染症研究所より平成28年度(2016-2017シーズン)インフルエンザワクチンの内容が発表されました。
A/California(カリフォルニア)/7/2009(X-179A)(H1N1)pdm09
A/Hong Kong(香港) /4801/2014(X-263)(H3N2)
B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)
B/Texas(テキサス)/2/2013(ビクトリア系統)
日本では、わざわざ検索しないと、こういうことがわかり
ませんし、医師も関心が薄いようです。
オーストラリアに住んでいたころは、医師から処方箋を
もらって、院内にある薬局でインフルエンザのワクチンを
買って医師に渡して注射をしてもらいます。
薬局で買った時点で、そのワクチンはどのようなタイプの
インフルエンザを対象としているかが分かるシステムに
なっています。
帰国してから医師に、このワクチンにはどのタイプが
入っているのですかと尋ねたら「知らない」ということ
でした。あまり関心もないようなのです。
ところでNHKの「クールジャパン」という番組をご存知
ですか?
来日して間もなくの外人(各国の)を集めて、日本に来て
から何に驚いたかを質問するものだ。
正月に放送された番組で、外人たちの多くは「風邪なんか
病気だとは思ってないよ」という人が多かった。
「日本人は病気の予防が好きだけど、免疫力がつかないの
では?」という発言にも多くの外人たちが肯いていた。
そういえば、インフレンザ菌は、どんどん変化していく
ものですよね。全くの偶然に変化を遂げて生き残っていく。
すぐれた薬ができても、変化することによって、生き延びる。
それじゃ、私たち人間も変化して生き延びる以外に道は
ないのではないかと、思ったりしている。
ちょっと強引かな?