南米コロンビア北部メデジンの近くで28日夜、ブラジル1部リーグの
プロサッカーチーム「シャペコエンセ」の選手らを含む77人を乗せた
旅客機が墜落した事故を受けて、選手の大 半を失ったチームを応援
する声がサッカー界から次々に上がっている。
チャーター機に乗っていた77人のうち、6人のみが救助された。
チームのサッカー国際大会「コパ・スダメリカーナ」の決勝で、メデジンが
本拠地のチーム「アトレティコ・ナシオナル」と対戦する予定だった。
チーム史上最も重要な試合になるはずだった。
ブラジル1部リーグの各チームは共同声明で、事故で選手の大半を失った
「シャペコエンセ」に、自分たちの選手を無料で提供すると表明。
また1部リーグに対しては、「シャペコエンセ」が向こう3年は降格に
ならないよう、配慮を求めている。
この墜落事故で70名を超す死傷者のなか、奇跡的に現在6名の生存者が
確認されており、その内の3名がシャペコエンセの選手だと報じられている。
しかし、救助されて治療中だとはいっても怪我の状態は深刻なものだという。
3選手の内の1人であるフォルマンは、負傷により右足を切断。
そして、さらに左足も同様の手術により切断する恐れがあるようだ。
日本のJリーグに参加していた選手も、この事故に巻き込まれ亡くなっている。
そんな中、この事故に遭遇せずにすんだ人もいる。
チームでは第三のGKのベック選手は、当初は遠征に帯同する予定だった。
しかし、11月28日に誕生日を迎える自分を祝うためクラブに対してブラジルに
残りたいと申し出て、遠征に加わらなかったらしい。
また、監督の息子はパスポートを忘れて、登場できなかったために
命拾いしている。これは運命としか言いようがない。
サッカー界では、過去にも飛行機事故に遭ったチームがいくつかあった。
そのたびに、分乗しての移動を何度も言われ続けてきたが、飛行機の
分乗はそれほど簡単なことではない。
多いようだが、それぞれの国も事情があって、簡単なことではない。