中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

フェルナンデスの死に胸が締め付けられる思い

 とても悲しいニューが機能の深夜に飛び込んできた。
 野球フアンにとっては辛い話だが、野球に関心のない人も、
 ぜひ知っておいてほしい。
 イチロー選手が所属するマリーンズ球団のエースであった
 ホセ・フェルナンデスが、事故のために亡くなった。

 子供のころから、アメリカのメジャー野球選手になりたいと
 いう夢を抱き続け、キューバから4度も亡命を試み、3度失敗
 したという。。
 1回は刑務所に入れられた。
 4回目は、銃弾をかいくぐり逃げた。途中、誰かがボートから
 海に落ちた。フェルナンデスがすかさず飛び込むと、なんとそれは
 彼の母親だった。荒波の中、ボートまで約27メートルほどの距離を
 母親を抱えながら、必死に泳いだ。彼が15歳のときのことである。

 彼はイチローが同じチームに入ってきたときに大喜びしたそうだ。
 「キューバーでは、イチローさんは神様のような扱いですよ」と
 かれはイチローに憧れていたという。
 イチロー選手も、そういうフェルナンデスを可愛がっていたそうだ。

 25日(日本時間26日)は、試合前にイチローのメジャー通算
 3000安打達成セレモニーを行われる予定だった。
 球団はイチロー選手が使っているバットと同じタイプのものを3000本
 準備してセレモニーに備えてもいたが、セレモニーも試合も延期と
 なった。
 
 13年の新人王でメジャーを代表する右腕の早過ぎる死に米球界は
 悲しみに包まれている。
 マーリンズはフロント、首脳陣、全選手が揃って会見し弔意を表明した。
 フェルナンデスは当初、予定した25日の試合に中4日で先発予定だったが、
 プレーオフ進出の可能性が低くなったため、24日の時点で26日
 のメッツ戦に変更されていた。予定通りに登板していれば、ボートに乗らず
 事故に遭わなかった可能性もあるというのは、運命のいたずらだろうか。。

 今季16勝を挙げていたフェルナンデスはプライベートも充実していた。
 今月の20日には自身のSNSで婚約者であるカーラ・メンドーサさんの
 妊娠を公表。大きくなったカーラさんのお腹の写真を掲載し「僕の人生に
 とって、こんなにうれしいことはない。これから3人で歩んでいくことに
 なる」と、生まれてくる子供への喜びを記していたばかりだった

 事故現場は、マイアミのサウスビーチ南端から、わずかな距離。
 防波堤の役目を果たしていたと思われる岩にフェルナンデスの乗っていた
 9メートルほどのボートがフルスピードで衝突したようだ。
 午前3時20分頃、米海上警備隊が、通常の警備を行っていたところ、
 岩の上に乗り上げ、裏返しになったボートを発見。3人の死亡を確認し、
 そのうちの1人がフェルナンデスだったという。

 メジャー野球は今佳境に入っている。
 6地区のうち4地区の優勝が決まり、一番関心を高めているのが、両リーグ
 とも、どのチームがワイルドカードに残れるかということなのだ。
 マーリンズも、先週ぐらいまでは、ひょっとしてワイルドカード
 残れるかも・・・という局面が続いていたが、先週でその夢は断たれた
 ことが、フェルナンデス投手の登板日の変更につながったというのも、
 チームメートたちにとっては辛いことだろう。
 だれよりも、イチローが最も悲しんでいるような気がしてならない。