納豆という食べ物は、好き嫌いが激しいように思っていたのだが、
テレビのトークなどで納豆好きが結構多いのに驚いている。
本来は、東日本に納豆好きが多く、西日本では納豆嫌いが多かった
ように思っていた。
しかし、あの得意な匂いを抑え込んだ製品が開発されて全国的に
納豆フアンも増えてきているのではないだろうか。
急速に食べる人が増えたともいえる。
私はというと・・「納豆は人間が食べるものじゃない」と思うほどに
大嫌いだった。小学3年のころに祖父が作った納豆に雑菌が入って
いたのが原因で、ひどい吐き気に苦しんだ経験が、そう思わせたの
だと思う。それ以降、納豆がこの世に存在していることさえ嫌いになった。
ところが、豪州・パースに14年間在住の後半の5年間は「納豆作り」
をしていたのだった。
血液サラサラ・・・に刺激されたからだと思うが、ある日に思い立って
納豆を手作りしてみようと思い立った。
大豆を買い求め、圧力鍋で煮て、日本の友人からもらっていた納豆菌
をふりかける。
納豆は温度管理が難しい。最初の2回は雑菌が入ったようで失敗だった。
3回目からは温度管理のコツを覚えて毎回成功させることができた。
しかし、温度管理のために夜中に何度も起きなければならず、結構面倒
だった。
匂い控えめの納豆が出来上がった。1回の製造で40日分ぐらいを作れる。
作った納豆は冷凍して保存していた。
自分が食べた数より、人に差し上げた数の方が多いが、喜ばれていた。
帰国してスーパーなどで売られているものを見ると、旨そうで安い。
こんなに安いのなら売れるだろうなと思う。自分で作っていたあの手間暇を
考えると嘘のように安い。
帰国してから、市販の納豆を1週間に一度食べるか食べない程度だった
いるが、納豆は食べてはいけないということになった。
やはり、納豆には縁のない人生?だったのだ。
納豆を朝食に摂るのはお勧めだ。タンパク質を朝から補給しておくには
便利で美味しい食べ物だと思う。