中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

コルセットのその後

 私のコルセットに関しての記事にコメントもいただいているので、
その後のご報告をしておきましょう。
 コルセットというのは、装着している患者が「痛いから」などと
言う理由で勝手に形態を変えるということは普通は許されません。
 ブログにも書いたように、私の場合は「その道」に詳しいからこそ
改造をしましたし、専門業者もその結果と私の理論に納得された
というわけです。
 その後にも不都合な部分があり、直接製作会社に持ち込んで
改良を加えていただき、ほぼ・・・大丈夫かなと思うまでになって
います。
 第1腰椎圧迫骨折を治癒させるには、骨折部分に力が加わらない
ようにしなければなりません。
 たとえば、コルセットなしで、椅子の背もたれにしっかり背を付けて
前にも横にも動かないでいても治るかと言えば、そうではないのです。
人の身体は引力によって下に引っ張られています。
頭部を含む上半身の重みは、すべて脊髄に重圧を加行きます。
だから、しっかりと背もたれに背を付けて、安静にしていても、第1腰椎
にかかる重力で骨折部分に負担がかかり治らないばかりか悪化して
しまいます。
 コルセットは、上半身の重圧を脊椎以外の場所に平均に散らす役割
をしています。だからこそコルセットが必要なのです。
 今回改良していただいた部分も、そういうことをすべて理解したうえで
お願いしましたので、気持ちよく引き受けてくださいました。
 製作所ですから、道具が揃っており、美しい仕上がりとなりました。
澤村製作所のご協力に感謝しております。
もちろん、私が医師に「カルテにコルセットの改良を許可する」と書いて
くださいとお願いし、それを確認した上での再改良でした。
私的には「協同研究者」という感覚であり、製作所も快く受け入れてくださっている。
患者が勝手気ままを言うのは「モンスターペイシェント」でしかありません。
最近はモンスターペアレンツと共に増えているようですが、そうなら
ないように気を付けましょう。