中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

肺塞栓症(6)無理な救命はなしでと医師に伝える

 入院した翌日の朝、主治医が病室にきて「フイルター」の説明をしてくださった。
 心臓の場合には、狭くなった血管を広げるためにステントを入れることは
 知っていて、その実物を見たこともある。
 フイルターの場合は円錐状の形をしていて、首の静脈から腎臓近くの静脈
 に埋めるらしい。血栓のほとんどは下肢にできることは前回に書いた。
 何らかの原因で下肢の血管に血栓ができ、何らかの原因でその血栓
 静脈に乗って上半身へと移動する。
 脳に血栓が行って詰まると「脳血栓」となり、心臓で詰まると心筋梗塞
 繋がる。
 そう考えると、血栓とはとても厄介な存在なのに、あまりその危険さを
 考えている人は少ないのではないだろうか。
  下肢から血栓が飛んできた場合に、フイルターで受け止めてしまおうという
 ことだそうだ。小さな血栓はフイルターも通り越してしまうだろうが、それは
 問題ではなく、命にかかわるような大きな血栓はフイルターで防御できると
 いうことだった。
  さて、ドクターとの話の中で、今後治療中や入院中にもし血栓が詰まって
 命の危険が迫ったとしても、無理な救命はしないでいただきたい旨をお願い
 した。ドクターは、その件は奥様とも話し合われたことなのですか?と問われたので
 日ごろから十分に話しています。私の場合だけではなく、妻が逆の立場になっても
 同じようにしてほしいといわれていますし、子供たちにもこの件はよく話しています。
 ドクターは、承知しました。そんな事態が起こらないことを願っていますが、万一
 そのようなことがあれば「無理な救命」は致しませんと、納得してくださった。