(文春新書)はお勧めの本である。
原発事故は第2の敗戦だという彼の見方は正しいと思うのだ。
解析し、66年前の敗戦と比較して日本人は何も変わっていないと
言う。
危機管理の甘さ、兵站作戦の拙さ、持久戦に不向きなのは
なぜか。
大事故に対応できる実力チームの欠如。
官僚組織は、平時も危機にも適材適所も考えずに年年歳歳
人事異動をしている組織としての甘さ。
ことがある。
兵站作戦や持久戦に弱い日本人の精神的、構造的な問題もあるが、
比較をすると、多くの人たちは物量の大きな違いというが、私は
「命を大事にする度合いの違い」だと考えている。
捕虜になるぐらいなら死を選べと教えた日本軍と、命を大切にしろ
と教えたアメリカとの違いは大きい。
いる証である。
備えているが、それは住民の命を守るためなのだ。
命を守ることを第1義に考えれば、おのずと対応策がわかるというものだ。
汚染水対策も、廃炉コストなども、再稼働問題も国会ではまったくと言って
よいほど論議がされていない。
命を第1義に考えて、今後の対策を早く建てるべきだと思うがどうだろうか。