中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

これからの対立

早くから原発反対運動を続けてきた人たちがいる。
一方、原発から潤沢な金をもらって来た人たちもいる。
これから、原発反対の立場をとる人も大勢出てくるだろう。
まさか、これから「原発推進」に変身する人は少なかろうとおもう。
 
ところで、原発城下町と言われた地域は、原発の恩恵を受けてきた。
不思議なことに、原発の恩恵を受けてきた地域が以外にも狭い
範囲なのに驚く。
すべて「安全神話」を信じ込ませるための手段だったかもしれない。
万一の際の「避難訓練」や「ヨウ素安定剤配布」も安全神話を壊す
ものとしてやらなかった。諸外国では実施しているのに。
一旦事故があれば、かなりの範囲の人に迷惑を掛けるのに、安全神話
を口実に城下町を狭く設定したようだ。
 
今最もひどい迷惑を被っているのは城下町ではなく浪江町だ。
その中でも赤宇木地区の放射線被ばく量が多い。
先日紹介した「ネットワークで作る放射能汚染地図~福島原発事故から2カ月」
の中で最も高い線量を示したのがここだった。
今話題になっている「飯館村」へ向かう途中にあるこの地区は、飯館村より
高い被曝を浴びている。
 
福島第1原発の北西約31キロの赤宇木地区では、累積線量30・68
ミリシーベルト(17日現在)を観測するなど、北西方向の高濃度汚染を
まともに被った。
「第1原発がある双葉と大熊には多額の電源三法交付金が入るなど原発
恩恵があったけれど浪江は何の恩恵も受けていない。もらったのは放射能
だけ」。という声も聞かれる。
 
今後、もらった側と、もらわなかった側の微妙な対立が起こることも
考えられる。東電は、そんなことも勘案してしっかり賠償してもらいたい。
今後各地の原発では城下町と、その周囲で対立が起こる可能性が高い。