中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

脱原発は当然のこと

 菅首相の「脱原発発言」に原発の地元から不満の声が上がっている
という。不満なのは、原発で食べてきた人たちではないだろうか。
多くの住民は、原発のよる不安を持っている人の方が多いのではないか。
 今回の福島第1原発事故の場合でも、原発資金にどっぷり漬かっていた
地域だけに放射能が降り注いだのではなく、原発資金の恩恵を何なら
受けていない地域をも巻き込んでいることを忘れないでいただきたい。
 原発に一旦事故が起これば、その影響範囲は広く大きい。そしてまた、
長期に亘る影響を与えるのも原発事故の怖ろしさでもある。
 めったに起こらない事故とは言うが、めったにでも起こってはならない事故
なのだ。原発こそ「絶対安全」でなければ容認できないものなのだ。
 一旦事故が起こればどうなるか、その怖ろしさを知らないで「原発継続」
などと軽はずみに言わないでほしい。
 日本人の二人に一人は「がん」になっている。そして全死亡者の、5人のう
3人の死亡原因は「がん」である。
 肺炎で亡くなった人の多くは、がんで体力が衰え肺炎菌におかされて
亡くなるケースが多い。声を大にして、2人に1人ががんになっているの
だから、告知を受ける前に「正しいがん知識」を身につけましょうと、
呼びかけても、「私はがんにならない」と信じている人が多い。自分には
関係ない、だからそれで良いと言う利己主義がこんなところにも出ている。
 そして、ある日、告知を受けて動揺する人を、これまでどれほど見てきた
ことか。原発事故とは関係ない、などと思っている人がいたら、それは
無知と言うものだ。日本全国、網の目のようにおかれている原発なのだから、
いつ何が起こっても不思議ではない。
 命より健康を大事にする人たちがいる。原発がなくなれば・・・などと
脅かす人たちは、命より健康を大切に考えている人たちなのだろうと思う。