中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

トイレのない巨大マンションがいっぱいある。

 日本人の飽きっぽさ、忘れっぽさにはあきれるばかりだ。
あの大戦争での敗戦によるみじめな体験も、原爆投下や
一般民衆への大空襲による大量虐殺も忘れ去っている。
私自身も、過ぎ去ったことは忘れるように努めながら生きてきたが、
大切な要件は、絶対に忘れはしない。
 
 福島第1原発の大事故からわずかの時間しかたっていないのに、
ほとんどの人はもう忘れかけgているという事実がある。
だからこそ、安倍内閣は60%を超える支持率を保っている。
 
 孫娘がヨーロッパ各地を1か月間周ってきた。行く先々で「日本人は
原発の対する意識が低いのではないか」と言われ続けたらしい。
それまで原発問題などに関心のなかった孫娘は、帰国後がん発関連の
本を買い求めて呼んだそうである。
 
 福島の原発廃炉は、今後何年かかるかわからない。たぶん50年
近くかかるだろう。もし廃炉に成功したとしても、使用済み燃料という
恐ろしい物質の持って行き場がない。
 使用済み燃料というと、なんだかまったく心配いらないもののように
勘違いしてしまいがちだが、これほど恐ろしい物質はない。
 人間の便の場合、腹が減ったら食べる。腹いっぱい食べ続けると大便も
小便も出てくる。しかし、トイレがなくても「野糞」すればよいし、立ちションベン
もできる。
 しかし、使用済み燃料は、そのあたりに積んでおくことも、捨て去ることも
できない厄介なしろものなのだ。原発稼働すればするほど、使用済み燃料はたまる。
しかし、捨て場所がない。トイレのない巨大マンションと考えれば、想像がつくだろう。
 自民党政権は、原発推進をする。公明党はしないといっているが連立内閣である。
日本の何十年後かを見据えた正しい判断をしなければ、今度、どこかの原発
事故が起これば、日本という国は終わってしまうだろう。
それを承知で原発を許すのかと問いたい。