中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

日、中、韓の間合いを考える米国

 アメリカの日、中、韓に対する姿勢には微妙なものがある。
経済と防衛の両面から、あちらを立てればこちらが立たずという
ジレンマの中でにいるようだ。
 日米安保に、べったり縋りたい安倍政権だが安保だけでは頼りない。
そこで日本独自の防衛を強化しようと安倍政権は考えている。
今の中国の反応や韓国の反応は安倍政権の右傾化に協力している
かのような感じすらする。
 アメリカは、一旦緩急あれば日本を守ることはしないだろうと、中国
も踏んでいる。
 日本の防衛識別圏は44年前に作ったものだ。地図を見ればわかるように
中国大陸に大きく近づいている。当時の日中の力関係があってこそ
引けた防衛権でもある。中国の側から見れば、日本の一方的な識別圏
設定を鵜呑みにしてきたわけではない。
 だからこそ、尖閣諸島問題をきっかけとして対日路線を強めてきたと
言えるだろう。
 中国国民の感情を考えれば、中国は日本によって「好き勝手」に蹂躙
されてきた長い歴史がある。力関係が弱かった中国は「泣き寝入り」を
してきた歴史がある。
 しかし今は違う、世界第2の経済大国であり、世界第2の軍事大国でも
ある。軍艦を大量に作り「アジアの海洋覇権」を狙い、戦闘機を大量生産
して空の覇権も狙らえる立場にある。
 だから、日本に対して「なにを小癪な」と思っているのだろう。
 中国は、日本に対して「戦後賠償」を求めなかった。もし、求められていれば
日本の戦後復興は何十年も遅れていたに違いない。
 そういうことを考えれば、もっともっと中国とは話し合い、」お互いを認め合う
姿勢がいるのではないか。
 強気一方では、戦争への道筋になってしまうだろう。