今日は「4月馬鹿の日」。嘘を言っても良いことになっているが、
どうものんきに嘘など行っている場合ではなさそうだ。
中国が主導して作っているアジアインフラ投資銀行(AIIB)の
参加期限とされてきた3月31日、安倍政権は参加しない方向を
決定したようである。
銀行(ADB)があるが、これらの機関の運営に不満を抱く中国が
新たに呼びかけたのがAIIBである。
インフラへの投資という枠組みを決めている点では、これまでの機関
と違った性格を持たせている。
日本は、新たな組織に反対するアメリカに合わせる形で参加を見合わせる
ようだが、最初の枠組みに参加していない国には今後の運営への発言権
を与えないと明言されているだけに、今回の参加見送りはたはして正しいのか
どうか、今後議論を呼びそうだ。
すでにアジア諸国も参加を決めており、日本が参加を見合わすと、日本が
アジア諸国から浮いてしまうことになりかねない。
もちろん、そこが中国の狙いでもあるのだろう。
アメリカを取るか、中国を選ぶかをこういう形で追い込んでくる中国は、
今後も新たな形で「覇権」確立に日本を揺さぶってくる感じがする。
ここは、新たなAIIBの中で、日本の存在を残す方が得策ではないかと、
私は思う。